

U.S. Frontline News November, 3rd Week, 2004
軽犯罪で逮捕された場合の対処と理由がないと離婚できない米国の離婚訴訟
■万引き
質問:私(A)は現在、H1-Bで米国に住んでいます。最近、マンハッタンの5番街にある店で試着をしていた際、試着した服のうちの1着をバックの中に入れたまま支払いを忘れてしまいました。店を出るとすぐに警備員2人が私を捕まえ、バックの中からその服を見つけました。そして私は、店内の個室に連れて行かれ、警察が到着するまで質問を受けました。警察が到着すると、これは間違いであると説明しましたが、万引犯として逮捕されました。私は結局、裁判所に連れていかれ、弁護士を雇うよう裁判官に言われました。どうしたらよいですか?
回答:移民法と刑法に精通している弁護士をすぐに探す事を薦めます。米国の小売業者は万引きを大変重大に扱います。大手会計事務所の調査によると、小売業界が1年間に被る窃盗被害は46億ドルにも達します。米国では、万引きした品物が仮に10ドルだったとしても起訴されます。Aさんの場合、その商品が高価であれば、拘置所で何日間が過ごさなければならない判決になることもあり得ます。商品が高価でないなら、罰金の支払いと、カウンセリング・プログラムへの参加を命じられるでしょう。有罪の場合なら、移民ステータスに悪影響が及ぶ可能性もあります。弁護士はこの種の訴訟ではまず、不起訴処分にしてもらうか、服役の必要がないほどの軽犯罪であることを主張します。今回の間違いでAさんにとって初めての行為であり、有能な弁護士を雇えば、それも十分可能です。今後、同じようなことが起きた場合、自分が無実であることを言うほかは警備員には何も言わないでください。更に、弁護士と話すまでは警察や検察にも何も言わない事が重要です。
■離婚訴訟
質問:私はニューヨークに住んでいる日本人女性(C)で、結婚して6年になります。夫は、「擬制放棄(Constructive
Abandonment=正当化されない性交渉拒否)」を理由に、私を訴えて離婚の申し立てをしています。ニューヨーク州では、離婚するには、どちらかに責任がなければっ続きを始められないと弁護士から聞きました。夫が擬制放棄を持ち出した理由はそのためで、事実ではありません。私も離婚してもいいと思っているのですが、犠牲放棄だけは受け入れたくありません。どうしたらよいですか?
回答:私がCさんの弁護士であれば@離婚に前面反対する、A責任を受け入れる、B夫に責任を受け入れてもらうよう要請する、という3つの選択肢を示します。一般的に言えば、2番目の選択が得策です。なぜなら、通常、責任のある方は裁判費用を払わなくてよいので、500〜1000ドルの節約になります。さらに、責任といっても刑事ではないので、前科がつくわけではありません。ニューヨーク州で離婚を希望する人たちが数え切れないほどいますが、その多くは、どちらにも責任がないにもかかわらず、離婚を簡単にするために、どちらか一方が責任を受け入れることに同意します。もし1番を選択して争うことになれば、1万ドル以上かかりますし、裁判官が離婚条件を決めるのに1〜2年くらいかかります。そうなると、夫の方でも裁判費用がかさむことから気を変え、Cさんに譲ることに同意していた物を渡さないと言い出すこともありえます。3番目を選ぶとすると、離婚手続きは比較的早いかもしれませんが、Cさんが裁判費用を負担しなければならなくなります。
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